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ワキ 脱毛 大阪の準備

中央競馬の売り上げが年間三兆円から四兆円にも達していることやパチンコ、宝くじの隆盛ぶりをみても、投資リスクを嫌うのが日本人の固有の文化だというようなことが当を得ていないのは明らかだろう。 話がすっかり脱線してしまったが、証券市場における投資行動をみても、既に市場に参加している個人投資家は、必ずしもリスクに対して臆病ではないように思われる。
例えば、相対的にリスクの高い新興ベンチャー企業の株式が取引される株式店頭市場(J市場)の主役は、一貫して個人投資家である。 むしろ、リスク許容度の高いはずの機関投資家の方が、消極的な投資姿勢を示しているとも言える。
また、一九八七年一○月の米国における株価暴落「ブラック・マンデー」に際しても、つれて急落した東京市場で、積極的に買い注文を入れたのは、個人投資家が多かった。 日本の個人はリスクが嫌いというのは、あまり根拠のない神話に過ぎないのではなかろうか。
それならば、投資リスクを回避しようとしているとしか思えない、個人金融資産の現状は、何によってもたらされたのだろうか。 それには、いくつかの要因が、複合的に絡み合っているように思われる。

第一は、金融資産分布の年齢階層面からみた偏りである。 例えば、総務省の家計調査によれば、二○○二年四半期時点では、貯蓄の五三・四%が、世帯主が六○歳以上の家計によって保有されている。
これに対して、世帯主が四○歳未満の家計が保有する貯蓄の割合は、七・五%にすぎない。 つまり、わが国の個人金融資産は、高齢層に集中しているのである。
現役を引退した高齢者は、年金などを除けば、現金収入を得る当てがないので、金融資産を取り崩さなければならない可能性が高い。 しかも、余命を考えれば、あまり長期間にわたって投資対象を固定することはできない。
そう考えると、比較的短期の定期預金や流動性預金、六カ月経てばいつでも引き出せる定額貯金といった金融商品に資金が集中するのは非合理でも何でもない。 現役世代は、長期投資が可能だし、リスク許容度も大きいはずだが、保有する金融資産そのものが少ない上、住宅ローンや教育資金の重い負担を抱えているので投資にまわす余裕がないというのが実情である。
第二は、バブル経済崩壊後、株式をはじめとする証券投資が、かならずしも高いリターンを生んでこなかったという実績(あるいは実績のなさ)である。 一九九○年代に入って、従来、わが国と同様に銀行中心の金融構造が根強いとされてきたドイツで、個人投資家による市場参加が積極化し、証券ビジネスも拡大した。
ドイツにおける株式時価総額の対GDP比は、一九九一年の二一・五%から一○年後の二○○一年には五八・○%に上昇した。 その要因として税制をはじめ様々なことが指摘されたが、最も重要だったのは、株価の上昇とそれに伴う投資パフォーマンスの向上だったようである。

わが国においても、株価が急上昇したバブル経済期には、個人金融資産に占める株式や投資信託の割合が、株式二○・一%、投資信託三・五%(いずれも一九九○年三月末)と一時的に上昇している。 第三は、市場の構造的な要因である。
この点については、少し詳しく触れてみたい。 わが国の株式市場では、市場全体に占める個人の保有割合は、戦後、ほぼ一貫して低下してきた。
しかし、実は、終戦直後には、株式のかなりの部分が、個人投資家によって保有されていたのである。 一九四九年度末時点では、上場株式の六九・一%(株式数ベース)を個人が保有していた(212)。
これは、米軍による占領下で、戦争遂行に協力したとして三井、三菱をはじめとする財閥の解体が進められた際、持株会社や財閥のオーナー一族が保有していた株式が放出されたためである。 こ、一般大衆を投資家として動員し、個人による株式保有を定着させるために、いわゆる証券民主株式を手にした個人の中には、生活資金の必要や値上がり益確定といった狙いから、保有株式を換金するケースもある。
市場での売却を通じて、個人の保有割合は次第に低下する。 一九五六年度には初めて五○%を割り込み、七○年度には四○%を下回った。
この間、個人に代わって、保有割合を高めていったのが金融機関と事業法人である。 一九六○年代の資本自由化に際して、外国資本による買収の可能性を脅威と感じた上場企業は、銀行とお互いに相手の株式を保有することで安定株主を確保するという方策をとった。
一九六○年度にはそれぞれ三○・六%、一七・八%だった金融機関と事業法人の保有割合は、石油危機で高度成長が曲がり角に到達した一九七三年度には、それぞれ二七・五%、三五・一%となっていた。 その後、事業法人は、業績悪化時に株式売却による益出しを行うなどして保有割合を低下させたが、銀行や生命保険会社は積極的な売却をせず、株価上昇とともに含み益を蓄積していった。
この含み益が、バブル経済期において、邦銀が世界の銀行ランキングの上位を独占したり、大規模な証券投資を行う「ザ・セイホ」が世界の市場を席巻するといった活動を支えることになったのである。 株価が下落した一九九○年代には、それまでの含み益が含み損に転じ、前みたように、金融システム不安の背景となるという事態を招いたのである。
株式持ち合いの進展は、このように、わが国の金融構造全体に大きな影響を及ぼしたが、個人投資家の成長を妨げるという副作用をも伴った。 金融機関という安定株主を得た上場企業は、株主への利益還元に不熱心となり、額面を基準とする安定配当の考え方を強調し続けた。
また、総会屋や特定の社会運動と結び付く特殊な零細株主を排除することを主たる狙いとして単位株制度が導入され、株式の取引単位が大きくなったことや税制面での取り扱いが預貯金とのバランスを欠いたことも、一般個人の株式離れを促した。 改めて詳しく検討するように、最近の諸改革によってこうした状況は徐々に改善されつつあるが、個人投資家が真の主役となる証券市場を確立するためには、更なる努力が求められているのも確かである。

わが国の個人が、証券投資を活発化させない第四の理由として、仲介者である証券会社の問題点もしばしば指摘される。 確かに、証券会社の伝統的な営業手法が、顧客に対して十分な説明を尽くすというよりも、特定の商品への投資を一方的に勧めるだけという傾向に走りがちであったことが、知られている。
最後に、証券の意義や株式市場の基本的な仕組みなど、投資に関する知識が十分に普及していないことも大きな問題である。 そもそも、わが国の初等中等教育では、経済の仕組みに関する知識が軽視されてきた感が強いが、中でも証券市場に係わる内容は、非常に限られたものに留まってきた。
大学など高等教育の場においても、経済学部や商学部を除けば、証券市場や投資を扱う講義はほとんどみられない。 このことの問題性は、近年とみに強調されており、二○○一年八月に発表された金融庁の「証券市場の櫛造改革プログラム」でも、投資教育の充実が、主要な政策課題の一つとして取り上げを証券市場から遠ざける要因となってしまったことも否めない。
最近でこそ、強引な営業手法は影を潜めつつあるが、過去の苦い経験から、「証券会社には気を付けろ」と子供に教える親も少なくない。

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